社会への責任と貢献

当社が持続的成長を果たすためには、すべてのステークホルダーに対し、誠実であることが重要と考えます。

お客様に対しては、高品質な製品を確実にお届けする。地域社会に対してはイベントなどを通じてコミュニケーションを深める。また地域の清掃活動に参加する。株主・投資家に対しては、速やかな情報伝達に努める。そして、従業員に対してはダイバーシティの推進やワークライフバランスの充実を図り、ともに成長できる会社環境を整える。

これらのことに真摯に取り組み、社会への責任と貢献を果たしていきます。

お客様に対する取り組み

当社は創業以来、常にお客様から信頼される会社を目指し、優れた製品の技術・開発力とともにお客様から高い評価を受けています。当社は現在、全社品質・環境委員会での品質に対する活動を進め、お客様の視点を基準に社内ルールを遵守し、お客様の要求される製品を確実に生産納入することを着実に実行できるよう定期的にフォローアップし、会社としてお客様の満足度(CS)を高めるようにしています。

全社品質・環境委員会

当社では、昨今の環境変化が早い状況に対応するために、品質担当役員のもとで全社品質・環境委員会の活動を実施しています。委員会では各事業部の品質管理責任者が参加し、情報共有化による重要課題の早期解決、共通課題の改善による品質クレームの未然防止、品質基盤強化などを図り、東洋電機として更にお客様の信頼を確固たるものにすべく活動を展開しております。

施策
  1. 品質情報の共有化
  2. 共通品質課題の改善
  3. 過去トラブル事例の蓄積・活用
  4. 会社会議(経営会議)への報告
効果
  1. 重要品質課題の早期解決
  2. 品質クレームの確実な再発防止(恒久対策)
  3. 品質クレームの未然防止(予防処置)
  4. 品質保証基盤強化~人財教育

有害化学物質管理

製品に対する有害化学物質の非含有要求が益々高まる中、当社では環境ISO14000、品質ISO9001を活用し、製品中の環境負荷物質を管理する体制を整備しております。

製品環境規制にいち早く適応することで、その規制が適用される市場でのシェアを伸ばすことも可能です。環境という大義名分は、従来の価格競争や性能競争の土俵を大きく変えてしまうゲームチェンジャーの有効な手段とも成り得ます。

考慮すべき規制
  • 欧州REACH規則をはじめとする化学製品規制
  • 欧州RoHS指令をはじめとする製品含有化学物質規制
  • 紛争鉱物規制(米国、欧州)

株主・投資家に対する取り組み

当社は、企業価値向上に向けての改善を進めるとともに、適時的確な情報開示、コミュニケーションの充実を通じて、経営の質を更に高めていく努力を継続しております。

株主・投資家の皆様とのコミュニケーション

株主の皆様には、期末・第2四半期決算後に送付する報告書などの刊行物にて情報提供を行っています。また、個人投資家の皆様に対しては当社Webサイトに開示し、当社に対する理解を深めていただけるよう努めております。また、ステークホルダーの方々が当社に対する一層の理解を深めていただけるよう、当社Webサイトに社長メッセージのほか業績概況、会社情報、トピックス等の関連情報を掲載しており、幅広くかつタイムリーな情報提供に努めております。このほか、個人投資家、アナリスト、機関投資家様向けに定期的説明会として名古屋証券取引所主催のIRエキスポ、IR懇談会に参加しております。またIRに関する担当部署が随時、個人・機関投資家からのお問い合わせ、インタビュー、会社訪問に対応しています。株主総会後にはコア株主の皆様に当社の事業にご理解をいただくため、当社の新製品・新技術などの情報提供する場として、株主懇談会を開催しています。これらのIR活動で寄せられたご意見は、経営層をはじめとする社内各部門にフィードバックし、今後の事業経営に反映させるよう努めていきます。

株主・投資家の皆様とのコミュニケーション

地域社会に対する取り組み

東洋電機は、地域社会への責任と貢献を重視しています。当社は地元の春日井市内に本社・春日井工場、神屋工場を有し、関連するグループ企業共に春日井市、小牧市地元で雇用の創出に貢献しています。また地元の皆様と催し事を通じてコミュニケーションを深めております。

地域社会貢献活動

  • サマーフェスティバル毎年恒例の行事として8月第1週金曜日に本社・春日井工場で開催し、日頃から工場運営へのご理解・ご協力をいただいている地元の方々に、盛りだくさんの企画・イベントを楽しんでいただいております。 サマーフェスティバル
  • 工場周辺清掃活動地域の環境美化活動として、工場周辺の道路、側溝、植え込みの清掃を月2回、屋外清掃日を設定し活動しております。 工場周辺清掃活動
  • 工場見学学生の工場見学を受け入れ、学校の授業に貢献しております。

従業員に対する取り組み

当社では従業員の健康・安全衛生に関し継続的な活動を実施しています。2019年度中期計画において「健康経営の手法導入」を盛り込み、今後は更に踏み込んだ取り組みを進めていきます。

健康・衛生体制

当社では全社員を対象に健康診断、人間ドック受診を促す活動をしています。受診率100%です。また、部署によっては特殊検診の実施、各職場の作業環境測定を実施し安全衛生委員会での確認も実施しております。

メンタルヘルスの予防

当社では心の健康を保つために、毎年、アンケート方式によるメンタルヘルスチェックを実施しています。結果は専門部署にて部署別・職務別・階層別に分析し、会社での経営会議にて分析結果を公表し、経営層から各部門責任者に状況を報告し、職場環境改善に繋げる活動を実施しています。内容によっては産業医面談を実施するなど、従業員に寄り添った活動を実施しております。また、メンタルヘルスの予防知識を身につけるための全体研修も実施しております。

仕事と生活の調和

当社では、従業員が各々のライフスタイルにおいて仕事と生活のバランスを取り、「仕事の充実」と「仕事以外の生活の充実」の好循環が会社の発展につながるものと考え、各種制度の導入や職場環境の整備を図っております。

「働き方改革」の取り組み~ワークライフバランスの実現に向けて

従業員のさまざまなライフスタイルに合わせた働き方を可能とするため、年次有給休暇についても時間単位での取得化を導入し、育児や家族の介護、ボランティア活動での利用を可能としています。厚労省等の国の法令・制度導入に即した対応を今後も実施しております。

育児・介護支援制度

育児・介護を行う従業員に対する両立支援制度として次のような制度を導入しております。

  • 半日・時間単位の有給休暇制度、積立有給休暇
  • 育児休業制度、短時間勤務制度、看護休暇
  • 介護休業制度、介護休暇、介護短時間勤務制度

ダイバーシティ推進

従業員一人ひとりがやりがいや充実感を持って仕事をしていくことが当社のものづくり、発展を支える原動力となります。年齢や性別などの属性にかかわらず、全員が「働き甲斐」を感じられる会社を目指して~ダイバーシティ 環境づくりを進めております。当社では、まず「女性の活躍推進」に主眼をおいた活動から取り組みを開始しております。採用に関しても女性の採用比率を意識しています。当社で活躍する女性従業員の姿をHPで紹介することで、当社への理解を深めていただき応募者増を図っています。また入社後の女性従業員が活躍できる職域を拡大するために配属職場の就労環境の更なる環境改善を進めていきます。更に、従業員がその能力を最大限発揮できるような育成を念頭においたキャリアプランの検討、社内風土や意識改革のための研修の実施、専門性スキルUPのための外部での研修プランの紹介、多様な人材の活躍を支援するための制度改訂など着実に見直し・推進を実施しています。

エイジフリー社会を目指して

エイジフリー社会を目指して

希望者全員の65歳までの継続雇用として、60歳定年後再雇用制度を導入しております。

女性の活躍に関する取り組み

仕事と生活の調和・女性活躍推進・子育て支援の取り組みを推進し、公的な認証取得を目指しております。

「次世代育成支援対策推進法および女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画」
計画目的 社員が仕事と生活を充実させられる『働きがいある職場』をつくることによって、女性社員の活躍を推進し、また全ての社員がその能力を十分に発揮できるようにするため、次のように行動計画を策定する。
計画期間 2024年4月1日 ~ 2028年3月31日(4年間)
課題
  1. 多様な働き方・生活の充実を実現するための制度として在宅勤務を導入しているものの、利用者が限定的であり、出張業務者への配慮も含めた多様な働き方が実現出来ていない。
  2. 男性の育児休業取得率が女性に比べると低い。
  3. 正社員のうち女性社員および女性管理職の割合が低い。
内容 目標1 社員のワーク・ライフ・バランスを確保するため、勤務間インターバル制度を導入する。
~対策 2024年4月~ 社内実態調査、検討開始
2025年4月~ 制度の導入、管理職研修及び社内報などによる社員への周知
目標2 計画期間内に、育児休業の取得率を次の水準以上にする。
~対策 男性社員・・・取得率を50%以上にすること
女性社員・・・取得率100%を維持する
2024年4月~ 各職場における休業者の業務カバー体制の検討(代替要員の確保など)・実施
2026年4月~ 育児休業取得開始日から5日間を有給とする制度を導入する
目標3 子どもの学校行事の参加のための休暇、介護認定取得休暇、ボランティア休暇、自己啓発休暇、健康休暇 などの多様な休暇制度を導入する。
~対策 2025年4月~ 就業規則及び規程の検討・策定
2025年4月~ 社内報・イントラネット等による従業員への周知
目標4 2028年3月までに有給休暇取得率を80%以上とする。
~対策 2024年4月~ 年次有給休暇取得普及の為の研修の実施
2026年4月~ 業務量の偏りが解消できるよう人員配置を検討
目標5 2028年3月までに係長のうち女性社員の割合を15%以上にする
~対策 2024年4月~ 次期管理職候補者(男女ともに)に次期管理職候補者研修を行う

また、社内では2018年より女性活躍推進ワーキング・グループ活動を推進し、関連会社も含み、東洋電機グループとして活動を実施しています。

人材育成

環境変化が著しい中、経営理念が目指す社会貢献を果たすことができる人材を育成することを目指しております。

東洋電機グループ新入社員教育

入社後2週間新入社員全体研修を実施します。ここでは社会人としての一般常識、知識、社内各種制度、経営理念、各事業部・関係会社業務内容、中期経営計画等の東洋電機の基本的な内容を学習します。また、外部研修カリキュラムも3日間受講します。

プロフェッショナル人材の育成

東洋電機としての階層別の教育体系に基づき、必要な一般知識、専門性のカリキュラムを紹介、受講することで段階的にプロフェッショナル人材へと成長していきます。

グローバル人材の採用と育成

高度な技術、知識を持つ高度外国人材の採用や、外国人実習生の受け入れをしております。外国人実習生は、技術だけでなく定期的に日本語教育研修を実施するなど、積極的な支援を行っております。

安全に対する取り組み

当社では、「安全はすべてに優先する」という基本方針のもと、安全衛生委員会が中心になり活動を展開しております。また自然災害に対する防災・連絡体制の充実にも注力しております。

安全管理体制

当社では、社長を頂点とし、常時、全社的な対応が可能な安全管理体制を整えております。安全衛生委員会が全社の推進役であると同時に工場・事業部間・グループ会社間の横串的機能を発揮し、職場のハード、ソフト面の改善や安全アシスト的な展開を図っています。また、安全衛生委員会は毎月実施し、報告を経営層に実施するかつ安全衛生行事を実施等、会社一体となって安全衛生活動を推進しております。

防災に対する取り組み

当社は多くの従業員、設備、施設を有しており、近く予測される南海トラフ地震をはじめ自然災害に対して可能な限りの備えを施すことは大きな社会的責務です。この自覚により防災マニュアルの整備、避難訓練の実施など防災教育の徹底を図ると共に、災害発生時の連絡網整備、安否確認訓練の実施など防災体制の充実に力を入れております。