エンジニアリング

多機能保護リレー(IPR)

特徴

IPRとは、Integrated(統合した、完全な)Protect(保護)Relay(リレー)の略で、モータコントロールに必要なすべての要素を取り入れたマルチリレーです。

 

主な仕様

保護

過電流、過電流瞬時、欠相、地絡、不足電流など充実の保護機能で、様々な用途のモータに対応可能です。

通信

CC-Link通信により指令情報や計測データなどのやり取りが可能。 遠隔操作・監視も可能となります。

計測・表示

運転、停止、異常などの各種状態表示や電流値、簡易電力量などの各種計測データを表示します。

試験

過電流、地絡、欠相などの保護機能試験が可能なため、異常時のシミュレーションを容易に行うことができます。

信頼性

オプションのCC-Link簡易2重化通信ユニットにより、信頼性の高いシステムの構築が可能です。

制御・簡易ラダー

最大255ステップのラダーシーケンス回路を作成可能、制御回路を自由にプログラミングできます。

製品仕様

電源電圧 AC12V (50/60Hz)
消費電力 15VA以下 (入力、出力負荷を含みません)
許容電源変動 85~110%
周囲温度 -10~+55℃ (但し、24時間の平均値は+50℃以下)
保存温度 -10~+75℃ (但し、結露なきこと)
使用温度 10~90%RH (但し、結露なきこと)
耐振動 JIS C0911 16.7Hz (振幅 幅3mm 2Hr)
ノイズ耐量 2000VP-P 1μs (ノイズシミュレータにて)
使用雰囲気 腐食性ガス、塵挨のないこと

製品機能

※本仕様および外形などは、性能改良のため予告しないで変更することがあります。
シーケンス機能 運転方式の選択 非可逆運転、可逆運転、スターデルタ運転(オープントランジッション:3接触器式、クローズトランジッション:4接触器式)、電源引込み、MCフリー
瞬停保護 再始動または停止保持の切換え(瞬停時間:1、2秒の切換え)
始動時間 スターデルタ運転のMC切替え時間0.5~100秒で設定可能
(注):瞬時過電流検出のインターロック時間にも使用します。
簡易ラダープログラム機能 運転/停止指示回路等を自由に設計可能(最大ステップ数:255ステップ)
保護機能 過電流 動作電流 整定値の115%
動作時間 0~64秒の範囲で設定可能(600%電流時)  設定値の±20%以内
準拠規格 JEM1357
欠相 動作電流(注) 整定値の60%以上(いずれか一相)
不平衡率(注) 40、60%の2段階切替え 不平衡率=(逆相分電流/正相分電流)X100(%)
動作時間 0.3~4.0秒以内(始動より設定無効時間は検出しません)
準拠規格 JEM1357
(注):動作電流と不平衡率のAND条件で検出
過電流瞬時 動作電流 整定値の50~600%の範囲で設定可能
動作時間 0.2秒~1秒の範囲で設定可能
インターロック時間 始動時間設定がインターロック時間となります
(0.5~100秒の範囲で設定可能)
不足電流 動作電流 整定値の30~100%の範囲で設定可能
動作時間 2~25秒の範囲で設定可能(始動より2秒間は検出しません)
地絡過電流 感度電流 30,100,200,500mAの範囲で設定可能
動作時間 0.1秒以内、0.3秒、0.8秒の3段階切り替え(始動時より0.1秒間は検出しません)
準拠規格 JIS C8374
電流超過 動作電流 CT比の30~115%の範囲で設定可能
動作時間 100秒~600秒の範囲で設定可能
操作表示機能 操作 運転操作場所(直接又は遠方)の選択および表示
正転(運転)、逆転、停止操作および表示
復帰操作
電流値表示の切替え操作
表示 電流値 負荷電流値(R、S、T相)
地絡電流値
その他 簡易電力(kW)
アナログ外部入力値(0~10V) (スケール指定可能)
履歴(運転回数、各異常発生回数等)
各種設定値
異常コード
(点滅表示)
過負荷 --→ [OC]  MC接点溶着 --→ [CCE]
欠相 ---→ [OP]  MC接点離絡 --→ [COE]
地絡 ---→ [OG]  通信 ------→ [CLE]
瞬時過電流 → [SH]  制御電源電圧異常 → [PFL]
不足電流 -→ [UC]  外部異常 ----→ [AUE]
入出力信号 デジタル
入力
MC接点入力 3点 AC100V電圧入力 (※オプションでAC200V可能)
外部信号入力 6点 (3点1コモン) AC100V電圧入力 (※オプションでAC200V可能)
簡易ラダープログラム機能により、各信号を任意の機能として使用可能
デジタル
出力
MC駆動出力 3点 SSRによるAC100V電圧出力 (※オプションでAC200V可能)
外部信号出力 3点 リレー接点出力 (接点容量:AC220V、DC30V 2A)
(注):出力信号1のa接点と、出力信号2のa接点及びb接点の計3点
増設信号出力
(※オプション)
5点リレー接点出力(接点容量:AC220V、DC30V 2A)
増設出力信号1,2のb接点と、増設出力信号3,4,5の接点計5点
アナログ
入力
主回路電流入力 3ΦCT入力 (CTは本体とセット販売)
CT比設置値
1、2.5、5、10、20、25、40、50、75、100、150、200、250、300、400、600A
地絡電流入力 ZCT入力 1次/2次電流変流比=1000/1
外部アナログ入力 1ch 0~10V (スケール設定可能)
アナログ出力
(※オプション)
1ch 4~20mA (定格電流の50%~500%でスケール選択可能)
テスト機能 過負荷、欠相、地絡、過電流瞬時、不足電流、通信(CC-Link)
通信機能 伝送方式 CC-Link通信 Ver.2.0
伝送速度 156Kbps 625Kbps 2.5Mbps 5.0Mbps 10Mbps
占有局数 1局 2倍設定 RX/RY:各16ビット、RWw/RWR:各8ワード
簡易2重化 CC-Link通信の簡易2重化が可能(※オプション)
(注):PLCによる監視及び系統切換え制御が必要となります

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